甘いキャラメルkiss
私、茜澤夢雨は
大学生です。
そんな私は
彼氏がいない生活に飢えていた。
親友の樹莉亜に愚痴るのがわたしの日課。
「ああ…。なんでもてないんだろう。
「えー!夢雨もてんじゃーん。
樹莉亜はいつも私を慰めてくれる。
でもあたしが彼氏を作らないのには理由があった。
私が考え込んでいると
何かを察したように樹莉亜がいう。
「まだ…まだ忘れてないで引きずってんだ。
私には元彼がいます。
大好きだった。
他の事に目がいかないくらい大好きだった。
どこでまちがったんだろう。
ねぇ。
もし、もしも私の声が届いてるなら
教えてください。
あの幸せだった日々はどこにいったのだろう。
あの約束はどうしたのだろう。
私の歯車はあの日以来止まっている。
この歯車を動かすことができるのなら
5年前に戻りたい。
あの幸せだった日々に。