好きだよ。
帰り道、ウィンドウショッピングをしながら歩いた。



途中にあるファストフード店でコーヒーを買ってくれた。



私は

「あのさ、あそこのベンチに座ってちょっと話さない?歩くの疲れちゃった。」


そう言った。これはあくまでも口実。実は告白しようと決めていたんだ。



「今日も疲れたね~。結構勉強難しいね。高校入ったらこんなに大変だって思わなかった。もうすぐ部活の方は引退試合でしょ。勉強の方は受験近いから忙しくなってくるし。大変すぎ。」

私は一気にそこまで話した。



そこで一息つくためにコーヒーを飲んだ。

雅翔は

「どうしたの?今日の雪菜ちゃん、やけにおしゃべりじゃん。」


そう言った。



確かにそうかも。何だか早口だし何かたくさんしゃべってる気がする。


しーんってなるのが嫌だからさ、どうしても口が動いちゃうんだよね。



「そう…かな?自分ではそう思ってないんだけどね。そうそう!今日は言おうと思ってたことがあってね。えーっと、何だっけ?」



馬鹿!何私言ってんのよ。言うことは決まってるはずなのに。


その私を見て雅翔はまたあの笑顔で笑った。

「何だよ。言うこと忘れたの?可愛すぎ。」


そう言って私の頭を撫でた。
< 8 / 16 >

この作品をシェア

pagetop