好きだよ。
私の鼓動は一気にそのスピードをあげた。



何か緊張してうまく声が出ないじゃん。



そう思いながらコーヒーを一口飲んでから深呼吸をした。


「ごめんね。えっと、言おうと思ってたのは私は雅翔のことが入学した時からずーっと好きだったの。だから同じ部に入ろうと思ったしいろいろ委員とかもやってたんだよ。」



そう言ってから下を向いてしまった。



どんな顔をしてるのか見るのが怖かった。




やっと言えた…って気持ちが強くて泣きそうになっていた。




その時に聞こえてきたのはあの心地よい低音ボイス。

「マジで?俺のこと好きなの?うわー、嬉しいわ。実はね、俺も今日言おうと思ってたんだよ。顔あげてこっち見て?」



そう言った。




私は恐る恐る顔をあげた。


「何?言おうと思ってたことって。」


そう聞いた。




「決まってるじゃん。俺も…雪菜ちゃんのことが好きだってことぐらい。」


そうストレートに言ってくれた。
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