はつこい






「直也。
ちょっといいか?」







太一兄ちゃんが俺の部屋の外で言う。








「はい…。」








ガチャっと扉が開く音がして閉まる音も聞こえた。








「直也。
お前が美玲を好きなことは知ってた。」








「太一兄ちゃん…。」








「結婚式の日程…
決まったから。
何かの踏ん切りとして結婚式は行ってこい。」







本当に結婚するんだ…。








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