隣の席のオオカミ!【完】
あの女?

一体、誰のことを言ってるの?


「オレはマジなんだよ。テメェのゲームみてェな軽い感覚じゃねェ」

「……誰も、軽い感覚でなんかやっていない。じゃあ、ゲームの内容を変更しよう」

「は?」

「残念ながら、俺も気に入ったんだ。桐谷をな」

 ……ええっ!?

な、……もしかして、私がらみの話をしてるの!?


じゃ、じゃあ……!


思わず、立ち上がってしまった。

 ──と、そのとき、ドアに手がつき……。


「あっ!?」

気づいたときには、室内に入っていた。
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