隣の席のオオカミ!【完】
「会長」

私は会長を見た。


「私、葉山君が好きです。だから、会長。ごめんなさい」

私はきっぱりと言った。


なのに、会長は満面の笑顔を浮かべた。


「俺はアンタと葉山をくっつけたかっただけだ」

 ……はい?


私は耳を疑った。

だから、もう一回、聞くことにした。


「あの、もう一回、言ってください」

「俺は葉山が珍しくうじうじしてた。それが腹立たしくて、葉山をノらせることにより、アンタらをくっつけたかっただけだ」

「はぁ!?」

私が反応するより、先に葉山君が大声を上げた。
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