隣の席のオオカミ!【完】
「……重いんだけど」

「えっ?」

は、葉山君!?

どこにいるの!?


あわてて、見渡す。


「ここだ」

下から、声が聞こえてきた。


 ……え?

もしかして……?


下を見ると、そこには葉山君の顔があった。


「わわっ。ごめんなさい!」

ビックリして、退こうとしたけど、葉山君に腕をつかまれた。


「え……」

「あのさ。一応、アンタに押し倒されたんだよな」

「え? お、押し倒してなんか」

「こんな体制なんだから、押し倒されたんだよ」

め、めちゃくちゃなこと、言ってませんか?
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