隣の席のオオカミ!【完】
 × × ×


「何がいいかな?」

「あら、どーしたの。レシピ本なんか、見ちゃって」

「あ、お母さん」

家に帰って、お母さんがよく使う本で葉山君のお弁当について考えてた。


お母さんに聞いたら、いいアイディアが出るよね!


「明日から葉山君の分のお弁当、作ろうと思って」

「あぁ! 未央の彼氏ね!」

お母さんには報告済みだから、知ってる。

だけど、改めて言われると、照れるな。


「葉山君、卵焼きが大好きなんだって。だから、他は何にしよっかなって思って」
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