隣の席のオオカミ!【完】
葉山君はふてくされながら、床に座る。


そして包みを解いて、お弁当のふたを開けた。


「うまそーだな!」

ほら、ワクワクしてるみたいな、目がキラキラ輝いてる。


やっぱり、照れ隠しか。


葉山君はハシを持つと、真っ先に卵焼きをつまんだ。


やっぱり、卵焼きが先なんだ……。


そうして、葉山君は卵焼きを口に入れると、味わうようにゆっくり食べる。


私はなかなか飲み込まれないから、ずっとドキドキしていた。

結構、がんばったんだよね。

葉山君の子どものよーな笑顔を、また見たくて。
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