隣の席のオオカミ!【完】
「……未央」

「え?」

葉山君に呼ばれて、お弁当から目を離す。

そしたら、葉山君は私のお弁当から卵焼きを取った。


おまけに、それを口に運んでしまった。


「あぁっ、私の卵焼き! ……んっ!」

私が大声を出した瞬間、葉山君がキスしてきた。


しかも、ただのキスじゃない。

葉山君は、私の口に卵焼きを入れてきたの。


葉山君は移し終えると、唇を離す。


「な、何っ……」

「うめェよ」

「え?」

私が驚いてると、葉山君は優しい笑顔を見せる。

その不意打ちの笑顔に、思わずドキッとした。
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