隣の席のオオカミ!【完】
「このまま、襲われっかな。それとも、襲おうか?」

葉山君はニヤリと笑った。


先生とは違う笑い方な気がして、私はなんとか抜け出すことができた。


な、何?

この感じ……。

なんか、……やだ……。


「……あのな。パンツ、見えてんだけど?」

「えっ……!」

私はあわてて正座して、スカートを押さえる。


「誘ってんの?」

葉山君は少しずつ近づいてくる。

私は反対に、遠ざかる。


「……俺、アンタに興味わいたかも」

「え……?」
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