隣の席のオオカミ!【完】
「──稲田君って、全然、不良っぽくないね」

「まあ、あーいう性格だしな。けど、ケンカは強ェんだぜ?」

私たちは帰路について、稲田君の話をしていた。


「へえ。稲田君とどーやって、知り合ったの?」

「……知りてェの?」

「うん!」

葉山君は少しの間、考えてから話し出した。


話をまとめると、稲田君とは元々、同中。


稲田君からケンカしてきたらしい。

だけど、当時の葉山君はやっぱり強くて、負けちゃったみたいだけど。


でも、ケンカをふっかけてくる稲田君の度胸を気に入って、仲間にしたんだって。
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