隣の席のオオカミ!【完】
「へえ、そうなんだ?」

「……アイツの心意気を気に入ったんだよ」

「葉山君でも心打たれるんだね」

葉山君はなぜか、黙ってしまった。


どーしたんだろ?


「アイツの話、もういーだろ」

「え?」

葉山君は道端に止まると、私の腕をつかんで引き寄せた。


「は、葉山君?」

「キスしたい」

「えっ……」

そしたら、葉山君は強引に唇を奪った。


「葉、山……君」

いつもより激しいキス……。

どうしちゃったの?
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