隣の席のオオカミ!【完】
「マジに襲っかも……な?」

気づけば、後ろはフェンス。

逃げ場がない。


「……未央?」

 ──ドキッ……と胸が高鳴った。


そんな優しい声で、名前を呼ばないで……。


「ん? 顔、赤ェな?」

「っ! ち、違っ……!」

すると、葉山君にキスされた。


何度も何度も顔を動かす。


普通のキスじゃ、ない……?


息苦しいけど、呼吸ができなくて……。

そんな中、舌が入ってきて……。


 ──ダメ、もう……!


頭が真っ白になりかけたとき、唇が離れる。
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