隣の席のオオカミ!【完】
「大丈夫か、未央」

「うん、大丈夫」

全員、片づいたみたいで、葉山君はすぐ私のとこにやってきた。


「久々に2人でやったな」

「ああ、そーだな」

2人とも、満足したみたいにいい顔していた。


「2人とも、なんか楽しそうだったよ」

「まーな?」

葉山君は稲田君を見ながら、言った。

稲田君は笑顔で返した。


やっぱり、2人は仲がいいんだ。


「相変わらず、強いな。裕典は」

「腕だけは鈍ってねェんで」

葉山君は自慢げに、フフンと鼻を鳴らした。
< 151 / 156 >

この作品をシェア

pagetop