隣の席のオオカミ!【完】
 × × ×


「そりゃ、災難だね」

「もー。他人事だと思ってー」

今、初音と帰っている。


有華は部活に入ってるけど、私たちは入ってないからだ。


あ、そうそう。

有華は彼氏いるから、別にいいみたい。


そんな初音も、大学生の彼氏がいるけど。


「でも、よかったじゃん?」

「え?」

「いっそのこと、付き合っちゃえば?」

なんて、初音は笑顔で言う。


「ええっ!? む、無理だよぉ! ま、まだ、怖いし……」

「ふーん?」

初音は意味深な表情を浮かべる。
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