隣の席のオオカミ!【完】
「葉山に言ってみたら、いいじゃん。彼氏になってみて、て」

「もー! だから、なんで、そこで葉山君が出てくんのよ!」

「言われたんでしょ、ホントの恋愛を教えてやるって?」

「それとこれは、話が別!」

初音はクスクスと小さく笑う。

完全に楽しんでる……。


「葉山君は関係ないの! わかった!?」

「はいはい。じゃあねー」

初音はいつも通り、道を曲がっていった。


なんか、上手く逃げられた感じ……。

と、思いながら、歩く。
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