隣の席のオオカミ!【完】
いつも、この人通りが少ない道を歩く。

でも、この道が1番の近道だし。


まあ、ちょっと怖かったりするんだけどね……。


 ……ん?

なんか、足音が聞こえる……。


めずらしいなぁ。


最初はそんな感じで、気にも留めてなかったんだ。


でも、一向に追い抜かれないし、気づけば、音も増えている気がする。


 ──もしかして、つけられてる……?


そう考えたら、怖くなってきて、夢中に走りだした。

逃げても、追ってくる。


すると、いきなり肩をつかまれた。


「アンタ、葉山の女だろ?」
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