隣の席のオオカミ!【完】
「『MVPには桐谷さんと1日デートできる』っていう、条件だよ」

「ええっ!?」

そんな勝手な!


「この学校じゃあ、葉山が桐谷さんに惚れてることは知れ渡ってる。それに、ライバル視してるヤツらがいっぱい来るだろうっていう狙いもある」

私はあ然としてるしかなかった。


「……で? 出んの、出ないの?」

生徒会長は私たちの様子を確認してから、問いただす。


「出るに決まってんだろ。オレは桐谷さんと約束したんだ」

葉山君が即答する。
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