隣の席のオオカミ!【完】
すると、生徒会長はほほえんだ。


「……アンタ、おもしろいな」

「え?」

「……興味がわいた」

生徒会長は立ち上がり、隣にやってきた。


「アンタ、俺のモンにならないか」

「えっ!?」

ちょっ、いきなり、何言ってるの!?


驚く私に、生徒会長は私のあごを持って、見つめ合う形にされる。


「キスぐらいは、してるんだろ? アイツと。いや、セックスもか?」

「……っ、キス、だけですっ」

「へえ……。キス止まりか」

生徒会長は自分の唇を舐めまわした。


「葉山から、奪ってやるよ」
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