隣の席のオオカミ!【完】
「せ、生徒会長!?」

私を拘束したのは、生徒会長だった。


「あ、あの! 外してください……っ」

しばられた手を生徒会長に見せる。


だけど、生徒会長はにっこりと笑うだけ。

それは、見たことがない恐ろしい笑顔で……。


「アイツらはアンタとデートすることしか、頭にないようだな。だから、茂みに隠れてるなんていう単純な考えさえ、出てこないんだ」

た、単純って。

それって、完全にバカにされてる、よね……?
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