隣の席のオオカミ!【完】
あれ?

なんか、おかしいこと、言った……?


「……アンタ、バカか?」

「えっ!?」

い、いきなり、バカって言われた!


「普通、判るだろ」

と、涼しい顔で言う。


「わ、わからないから、訊いてるんですけど……」

申しわけなさそうに言うと、会長は大きなため息をついた。


「アンタが好きだ。何回言ったら、判るんだ?」

「あっ。そーいうことですか!」

やっと納得できた。


会長は、またため息をついた。
< 86 / 156 >

この作品をシェア

pagetop