隣の席のオオカミ!【完】
「はい」

会長の手、冷たい……。

でも、大きいな……。


「アンタの手、汗ばんでるぞ。緊張してるのか?」

「えっ!? そ、そんなことないですよっ」

あわてて否定するけど、会長はニヤニヤ笑ってる。


「ま、嘘がバレバレだがな」

会長は指との間に指を絡ませてきた。


「えっ……」

か、カップルつなぎ……!?


いきなりのことにパニックを起こす。

会長は、それを楽しんでる様子だった。
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