隣の席のオオカミ!【完】
「──なんてな」

「いたっ」

会長は私の額を小突いた。


「それとも、してほしかったか?」

会長は、あの意地悪な笑みを浮かべる。


「ちっ……!? 違います!」

あわてて否定するけど、顔が熱い。


これじゃ、逆に肯定してるよーなもんだよ~。


「……俺は、諦めるつもりはない」

「え?」

何が? と疑問に思うと、会長は私の問いに答えるようにこう続ける。


「葉山に、アンタはやらないという話だ」

会長は私を見つめて言う。


「覚悟しておくんだな」
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