隣の席のオオカミ!【完】
「やっ、葉山君……!」

なんか、葉山君じゃないみたい!

どーしちゃったの!?


正直、うれしいけど、さすがに急すぎる……!


私は必死に葉山君の胸板を押すけど、何の反応もない。


「アイツに渡さねェよ」

「えっ? あ、アイツって?」

「アイツだよ、宮城!」

生徒会長?


「オレ、知ってんだよ。昨日、桐谷さんと宮城がデートしたの」

「え?」

「桐谷さんはオレのだ」

「葉山君。それって……、ヤキモチ?」

「ッたりめェだろ。桐谷さんが好きなんだから」
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