隣の席のオオカミ!【完】
着いたのは、裏庭だった。
「ここに来りゃあ、大丈夫だろ……」
葉山君はかなり走ったみたいで、ハァハァと息を切らしている。
「で。何を言おうとした?」
「え?」
「さっき、言いかけてただろ。『私、葉山君が』って」
「あ……」
そーいえば……。
思い出したとたん、また顔が火が吹いたように熱くなる。
「何だったんだよ?」
葉山君は少しずつ近づいてくる。
「え、えっと……。そのね、なんでもないの。だから、忘れて」
「忘れさせねェよ」
「ここに来りゃあ、大丈夫だろ……」
葉山君はかなり走ったみたいで、ハァハァと息を切らしている。
「で。何を言おうとした?」
「え?」
「さっき、言いかけてただろ。『私、葉山君が』って」
「あ……」
そーいえば……。
思い出したとたん、また顔が火が吹いたように熱くなる。
「何だったんだよ?」
葉山君は少しずつ近づいてくる。
「え、えっと……。そのね、なんでもないの。だから、忘れて」
「忘れさせねェよ」