最愛の人へ。
『最後にギュってして』
そう言ったら貴方は、
強く抱きしめてくれました。
それまで頑張って笑っていたのに
泣きたくないって思ってたのに、
私は涙が止まらなくなりました。
「最低なやつでごめん」
貴方は何度もそう言いました。
『もらったキーホルダー、
付けたまんまでいい?』
「うん」
『携帯に貼ってあるプリクラも』
『お揃いのネックレスも』
『2人で写った待ち受けも』
「…うん」
泣きすぎて、
ちゃんとしゃべれなくて。
『…好きだよっ』
どうしても伝えたくて。
「…ごめっ『ありがとうって言って』
「…ありがとう。」
貴方からのごめんは
聞きたくない。