家族☆ごっこ★
「ここちゃん。」

ボーっと歩いてる私に声をかけたのは
もしや ライバルの柴田さん・・・・・。


「この間は 輝紗貴と仲良くしてくれて
ありがとな。」

「あ いえ。」

この人が私のライバル?

「ん?どうした?何か顔についてるか?」

「あ いえ。輝紗貴ちゃんとはあれから一回だけ
メールしただけだけど 元気ですか?」

「うん。ここちゃんと遊んでめちゃめちゃ楽しかったって
また会いたいなって言ってた。」

「そうですか。こっちに来た時は
また声をかけてください。」


私はまともに目を見られない。
もし目があったら 睨んでしまいそうで・・・・。


「どうした?なんか言葉が 棒読みだけど?」

「そんなことないです。これから部活ですか?」

「たまには体を動かしに行こうと思ってさ。」


光と一緒に?


「また ドライブ行こうよ。」

もしかして私を隠れ蓑にしようという魂胆か?

「どうしてですか?特別な関係でもないのに。」

「いやそうじゃなくてさ…ここちゃんといると
なんか楽しくてさ。」

さすがの先輩もタジタジになってきた。
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