家族☆ごっこ★
「やだ…やっぱ さっきの言葉撤回。
だって…だって一緒にいたいもん。
家族ごっこでいいから…光と一緒にいたい…。
守ってもらうの嫌いじゃないもん。」

「家族・・・・か・・・・。」


光と別れるくらいなら 家族ごっこ続行でいい。
そこにあるのは温かい家族を想う心でもいいから
私は光と一緒にいたいと思った。


「わからないことはまだあるよ。
家族って関係がいいのか 悪いのか…
たまに考えるんだ。」


どういう意味?


「俺さ…多分 琴子のこと・・・・
女として…見てるのかも…知れない……。」

「え?」

「さっきさ 先輩に言った言葉は
俺に対する言葉でもあって…勇気が…勇気がでなくて…。」

ちょっと待って…
今 言った言葉巻き戻して……。

「俺……がそんなこと言ったら 琴子が
離れてしまうんじゃないかってずっと怖かった。
でも今日…また琴子が先輩と一緒にいる姿を見て…
俺 耐えられなかった…。
先輩と輝紗貴のことなんか今の俺にはどうでもよくて…
俺は…琴子が他の男と一緒にいるだけで…おかしくなりそうで
それが嫉妬だって…最近知った…。
怖くて言えなかった……。
琴子を…好きだって……。家族以上の存在だって……。」

足が震えた。


今 私 告白されてるんだよね?
それも大好きな人から……。

勇気がなくて言えなかった言葉を…
光が言ってる……。
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