家族☆ごっこ★
「気持ち悪いか?だったらごめん。
この関係を壊すつもりはないんだ……。
ただ理性を保つもは…難しかったから……。
ごめん 勢いで…この告白って
俺らをまた孤独に引き戻してしまうかもしれない
言葉だって…わかってるから言えなかった。」


光の声がかすれている。

光が勇気を持ってくれたなら…私だって
ちゃんとそれに応えたい……。

私は光の前に回って
光の首に手をまわした。


「私も…私もずっと好きだった。
光のこと…男として見てた……。
毎日ドキドキしてキュンキュンして…死んじゃいそうだった。」


「え?だって 琴子は先輩が……。」

「バカ 鈍感……。
私は…光が…先輩を好きなんだって思ってた。」

「はぁ?」

光は大きな声を出して後ずさった。

「何?それ・・・・。」

「軽く 噂になってた。
光と先輩が抱き合ってたって……。
だから私てっきり……。」

「ちょ…めっちゃキモイんだけど…。
ありえないって……。
じゃあ…琴子の好きな男って……俺のこと?」

光のキレイな瞳が輝いている。

「うん。」

恥ずかしかったけどまっすぐ光を見つめる。

「好き。大好き。死ぬほど好き。」

さっき言いたかった言葉を言う。
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