家族☆ごっこ★
柴田のバカ


頭に来た。


いくじなし・・・・


だけどよくわかるんだ。


うちらはそこを越えたからこうして想いが
通じ合ったけれど

輝紗貴のことがなかったら
きっと・・・きっとまだ家族ごっこを
延長させていたと思うんだ。


家族ごっこがあまりに居心地がよくて
心を伝えたらこの居心地のいい空間が壊れてしまう


その恐怖感を私も知っている。


輝紗貴や先輩に感謝しなきゃ……。


そしていつまでも光に先輩を追い続けてる
輝紗貴にどう伝えたらいいんだろう。


うまく伝えられるかな。


「輝紗貴に 話す?」

「そのつもりです。」

「そっか。」

「その時は 先輩が輝紗貴を支えてください。」

「俺が・・・・支える・・・・。」


先輩は一人ごとのようにつぶやいた。


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