家族☆ごっこ★
「なんか わかるなら言ってくれない?
私 頭悪いから……自分のことなのに
わからないって…どういうことなんだろ。
ここちゃんにわかるのに…私がわかんないなんて
おかしいもん。」


「え・・・・ほんとはそこ
自分で気づかないと……。」


いよいよ返答に困ってしまった。

その時だった。


「輝紗貴~~どうだ?」


先輩の両親が入ってきた。


よかった・・・・よかったよ・・・・。
思わぬ邪魔に私は胸をなでおろす。


「あら あなたは。」

「この間はありがとうございました。」

「迷惑かけてこっちこそごめんなさい。
お見舞い来てくれてたのね。」

「はい。」

「ちょうどよかったわ。
食べようよ。美味しい肉まん買ってきたんだよ、」


紙袋からホカホカの肉まん。

「いえ 私はいいです。」

「いいじゃない ここちゃん一緒に食べようよ。」



輝紗貴に呼びとめられてまたイスに座った。
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