家族☆ごっこ★
卵はトロトロ~~にした。
おばあちゃんのとこにいる時から手伝いは
よくしていたから
こんなことは簡単だった。

正直 下ごしらえなんかしてもらわない方が
自分流で作れるけど
それ行っちゃったら仕事が増えそうでやめた。

作り終えて テーブルに運んで
スープとサラダとフォークをセットした。


「ただいま~~~~。」

グッドタイミングに目を白黒させてしまった。

「信之介泣いてるじゃん。」

「だって忙しいんだもん。」

制服のジャケットを脱いで信之介を抱き上げると
ピタっと泣きやんだ。

「おりこうにしてたか?
会いたかったよ。」

光は信之介にブチュ~~っとキスをした。

信之介が声を出して笑った。


確かに器用なのかもしれない・・・・。

信之介をひざに寝かせて光がオムライスを
口に頬張った。

「うんめ~~~!!大野さん最高~~。」

違うし 私が味をたしたんです。
言いたいのを我慢した。

「卵も上手いじゃん。」

無言で口に入れる。

おじさんのとこでは肩身狭く一緒に食べてた。
やっぱ・・・ここの生活の方がずっとずっと幸せかもしれない。

信之介は元気に手と足を動かしてる。

「信之介も早く飯くえるようになるといいな。」


これも家族か・・・・・。
< 28 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop