家族☆ごっこ★
お風呂からあがって 洗濯物を乾燥機に入れた。

「今日も一日終わった~~。」

髪の毛を乾かして出て行くと
ダイニングで 光が勉強していた。

移動式のベットで信之介がスヤスヤ眠ってる。

「勉強してるの?」

「あ そうだ。
琴子もうちの学校に来るならさ すぐに期末だぞ。
勉強しておいた方がいいんじゃね?」

「あ 期末・・・・。」

「うちの学校知ってるとは思うけどさ
私立でも一番だからな。侮れないぞ~~。」

「ちょっと範囲とか教えて。」

さすがに私も不安になる。


「なんか・・・進み早いね。」

「特別進学コースっていうくらいだからな。」

「あれ?私もそこ?」

「そこはよくわかんないけどさ。」


光の横に座って 教科書をパラパラめくった。


まずい なんか先が思いやられるわ。
ちっとも わかる感じじゃない。


ふと光を見る。
鼻すじのとおった 横顔に 長いまつげ。

そうそう信之介もそう。


「何 見惚れてんだよ。」

視線の先も変えずに光が言った。
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