家族☆ごっこ★
「見惚れてるっていうか…信之介とそっくりだね。」

慌てて拒否をした。

「信之介はコピーみたいだってかあさんが言ってた。」

「信之介は私には似てないわ。」

「わかんねーよ。内面的なとこ 何かあるかもな。」

「何よ。バカにしてる?」

光はケラケラ笑った。
そうだ・・・・。こんな男それもイケメンと話すことが
できるなんて 空想の世界だけだったけど……
多少口は悪くて意地悪なとこもあるけど……
こんな経験してるなんていうのも 悪くないかも。

「琴子はさ 小野崎さん似だね。」

「あ よく言われた。
うちの母親とかばーちゃんとか おじさんとか
みんなイヤな顔しながら 似てるって言われたよ。
私はあったことないんだよね。
父親と今さら一緒に暮らすなんて想像すらしてなかった。」

「だからさ 子供は親を選べないんだよな。
親の都合でいいように人生が変わっていく・・・・。」

「あんたは結婚しない方がよかった?」

「いいや~~小野崎さん金持ちだし おもしろいし
俺としては助かったよ。
かあさん苦労してきたからさ。
だから ついて行っていいよって言ったんだ。
新婚生活に信之介いたら あずましくないだろ?」

「そう?自分の子なんだから別に仕方ないじゃん。」

「それはそうだけど
俺は かあさんに少しでも人生楽しんでほしいんだ。
だから信之介が物心つくまでは
かあさんを一人の女として小野崎さんと楽しんでほしかった。」


おかあさんのこと言う時
優しい顔してるんだ・・・・。

ちょっと嫉妬・・・・。
< 32 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop