家族☆ごっこ★
「琴子 髪の毛切った?」

「うん。」

ハンバーグを焼き終えてお皿にサラダを盛りつける。

信之介をベットにうつして
光がキッチンに入って来た。

一緒に焼いていた目玉焼きをのせると

「うわ スゲー琴子~~~、このワザはすごい。」

信之介はカウンターから私の手元を見ている。
それからタレを作って上からかけてやった。


「あ めっちゃ美味そうなハンバーグに変身だ。」

「おだてたってダメだしね。
もうほんと 自分の分は早かったら自分でやろうよ。」


お茶碗に入れたごはんをひっくり返し
ハンバーグの横に丸くおいた。

光は子供のように足をばたつかせて

「美味そう~~」って連呼している。
まるでガキ・・・・。

でも悪い気はしない。


「ほら。」光の前に持って行った。


「食べたら?」

「琴子と一緒に食べる。
ハンバーグもただ焼いてソースぶっかけて…
今までそんな感じだったからさ。
これなら店に出せるよ。」

お茶をセットして光の前に座った。

「いただきま~す。」

光がパクついた。なんだか嬉しくなった。
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