家族☆ごっこ★
「そういえば 部活って何してんの?」

「フットサル。」

「フットサルって何?」

「サッカーを体育館でするんだ。」

「ふ~~ん~。
学校ってどんな部活あるの?」

「普通に・・・琴子 運動好きなの?」

「あんまり好きじゃないっていうか…
実は喘息持ちなので ハードなのはダメなんだ。
マット運動とかめっちゃ上手いから
私はきっと運動神経いいんだと思うんだけど…
発作でちゃうんだ。」

「マジに?」

「最近 あんまひどいのはきてないんだけど
予防薬っていうのあって 病弱でしょ?」

「見えない・・・・。」

「うらやましいな~~。」


少し間をおいて 光が私の口にトマトをつけて


「食べなさい。」と言った。

「え?何で。」

「体にいいから。」

私はドキドキしながら光のフォークにささってる
トマトを口に入れる。

「もしかして…苦手なんでしょ?」
動揺を隠しながら言うと

「うん。」

可愛くうなずいた。


こいつ・・・こいつ・・・
何でこんなにいろんな顔持ってんの・・・。
心臓が早くなる。
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