【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
「だから、心配すんなよ。
 どんなことあっても俺が守ってやるから…
 
 彩音のためなら、なんでもするから…」


潤は本当にやさしい。


『でも…潤はなんてお父さんに説明するの?私のこと』


「ああ。それも心配いらない。
 もう、親父知ってっから…
 話した後、一度会いに行ったって言ってたし・・・」


私は、考えたけど、会った記憶がなかった…


「親父に…大事にしろって言われたよ。
 お前にはあんなお嬢さんと付き合うことはないだろうからってさ」

『もう…いつ会ったんだろう…ヤダな。変なとこみられてたら…』

「それも全部、彩音だろ。
 俺は全部の彩音がいいんだから、そんなの気にすんな!!」


潤は相変わらずの様子だ。


「まあ…気になるなら、一度親父に会うか?
 親父は会いたがってたけど、俺がヤダって言ってたんだ。」


『そうなんだ。でも、一度潤のお父さんに会ってみたい。』


「あいよ。あんな親父でよかったらいつでもどーぞ。」


潤といろいろな話をして、明日は、車で送ってくれることになった。 
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