【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
揺れる心
あの一件以来…潤は本当に心配性になった。

職場への送り迎えをすると言いだし…

低調にお断りした。

それが、気にいらないのか…ご機嫌をとるのが大変だった…


いつだったか、兄がきたときにその話そすると…

「はぁー?マジでか?女のためにそこまで言うか、普通…
 あいつどうしたんだ?うそだろ・・・」

いやぁー…ウソ言ってもしょうがないんだけどな…


「でも…潤は山でもこの頃女と話さなくなったしな…
 女たちから、機嫌が悪いのかと聞かれるくらいだよ…

 潤に聞くと、彩音に誤解されたくねぇーからだって。
 そんなん誰も誤解するわけねーじゃんなぁー…」


それには私は何も言えない…

実は、少し前に山に行った帰りだと言う潤が私の家に来た…
服からは香水のにおいをプンプンさせて…

私は、抱きしめようとした潤を突き飛ばした…

潤は訳が分からないって顔をしていたので、思ったことを言った。

多分、それからなんだと思う。

潤が私を本当に大事にしてくれているのは分かってる…

でも…まだ、潤と一緒に山には行きたくない。

前に報告がてら行った時の目が気になってしまったから・・・


この時、私はそんな呑気にしていたら本当はいけなかったのかも知れない…


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