【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
愛華と二人 駐車場で待つことにした。

少しすると、

「愛華…」と声を掛けてくる男の人がいた…

愛華は少し頬を紅くして、微笑んでいた。

きっと、来る時にいっていた男の人なんだと思った。



それは、和人たちの迎えがくる少し前のこと。

愛華は山で素敵な人を見つけたんだと言っていた。

また、会えるといいなって…



そんな気持ちを私は知っていたから…


「愛華…私あそこの自販機に行ってくるから…」


そう言って、私は二人から遠ざかった。



愛華がせっかく心に思っている人から声をかけてもらえたんだもん。

ゆっくり話してね。

ちょうど、二人もいないし…

私は、目の前に見える自販機に向かって歩いていた。
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