【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
『潤の仕事仲間とか・・・車関係の人って誰も知らないんだよね。
 お兄ちゃんとか、共通の友人とかはいるけど…

 あわせてっているのも違う気がするし・・・』


「そうだよね。彩音が悩んでいることに気がついてくれればいいんだけど。
男ってそういうとこ案外分かってないから・・・
 恭哉も私が別れるっていうまで、何にもしてくれなかったよ。

 多分だけど…俺が惚れてんだから、心配するなって思ってんだよ。

 そこが女と違うとこかな・・・」


『だよね・・・分かるその気持ち。まさにいまそんな感じだもん。
 潤も私の事大切にしてくれてんのは分かるんだけど、
 なんて言うか・・・他人から彼女だって認めてもらいたいっていうか・・・』


「そうだよ。別に他人なんてって言うんじゃなくて、彼のことで相談できるような彼の友達がいるとうれしいよね。」


『うん。この前はお兄ちゃんに相談したんだけど…
 お兄ちゃんが怒っちゃって。
 相談するのもちょっとね・・・』


「まあね。恭哉も潤さんも一緒に悪いことしてきたんだろうし、だから彩音は大切だから、恭哉も遊ばれたくないでしょ。大事な妹だし。」


『わかるけど・・・・』


「彩音・・・ちゃんと、今の気持ち言った方がいいよ。絶対に後悔するよ。
 潤さんが本当に彩音が大切なら分かってくれると思うよ。

 言いにくかったら、こんなんじゃ結婚できない!!っていっちゃいなよ
 恭哉と同じで、びっくりするかもよ…」


『そうかな・・・わがままって言われちゃうかも。
 そもそも、こんな私のどこがいいんだか?分かんないもん』


「相変わらずの、彩音ちゃんだね。でもそれが彩音でしょ。
 いっぱい悩んだり、不安になったり・・・
 でも、その不安を解決できるのは誰でもない潤さんだけでしょ。」


『そうだよね。今度会った時に言ってみる。頑張る!!』

「そうそう・・・今日は楽しく食べようね・・・」

< 136 / 166 >

この作品をシェア

pagetop