【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
自販機で飲み物を買うと、

その近くには、ベンチも用意されていた。

数人が座っていたけど、自販機に近い場所があいていたのでそこに座った

少しすると座っていた人たちがどこかへ向かって行ってしまった。

行き先を目で追っていると、その人たちは

今入ってきた一台の車に近づいて行っていた。

そして、その輪は大きくなり・・・


”潤さん”


との声がここまで聞こえてきた。


さっき和人と達也が言っていた人がきたんだわ…

二人からだけじゃなくて、ここにいる人達から慕われているんだわ。


こんな夜の世界があることに少々驚きを隠せなかった。


私は手にした飲み物を口にしながら、考えていた・・・

きっとボーっとしていたんだと思う。

私が気がついた時には、目の前に男の人が立っていた。


「こんばんわ…ここにくるよな感じのお嬢さんじゃないけど…」


声を掛けられた・・・
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