【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
少しすると潤は私の家まで来てくれた・・・

「彩音・・・どうしたんだ?
 今日は由香ちゃんと一緒だったんだろ?

 恭哉からメール来てて、帰りは迎えにいくからって言ってたから
 安心してたんだけど…

 やっぱりいつも通り俺がむかえに行くべきだった・・・」


『ううん。違うの。由香ちゃんとか関係ないの・・・
 私、潤が言ってくれたことすっごく嬉しかったから・・・』


「俺が言ったこと?」


『うん。潤が私を職場の人に会わせたいって・・・』

「なんでそれがうれしいことなんだよ。
 俺はてっきり嫌なんだと思った」


『だって・・・俺の女だって言ってくれるんでしょ。
 好きな人の中に入れるんだよ。
 こんなにうれしいことない・・・

 心配して損した・・・』


「なんだよ、心配って・・・俺そんなに不安にさせてたのか?」

『そうじゃないけど…やっぱり潤は車が一番だし・・・
 私を一番にしてなんて言いたくないし・・・
 でも、車関係の友達にはあわせてくれたことないから・・・

 私じゃだめなのかなって思って、今日由香ちゃんに相談しちゃった』


「なんだよ、そんなことかよ。焦った・・・

 俺が、車関係の奴らにあわせなかってのは・・・・
 お前が他の男にとられるんじゃねえかって不安だったんだよ。」

『そんなわけないじゃん。私の中はいつも潤でいっぱいなんだよ。
 他の事考えられるわけないじゃん。
 
 私には、潤しかいないし、潤がいないと生きてけない・・・』


「彩音・・・不安にさせて悪かったな。
 でも、お互い同じ不安持ってたなんて、おもしれーな
 
 俺にもお前しかいらねーよ。
 俺がほしいと思うのも抱きたいと思うのも彩音だけだ。」


潤はそういうと、私を抱きしめてくれた・・・


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