【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
潤に私はずっと不安に思っていたことを話した・・・

潤は「彩音はかわいいバカだな」って頭をなでてくれた。

そして、答えをくれる…


車関係の人にあわせてくれないのはさっきのとおり・・・


そしてもうひとつ・・・

由香ちゃんにも言えなかったこと・・・潤はこの頃あまり私を抱いてくれないこと


「彩音が大切だから・・・
 今まで俺は、はしから女を抱いていた。好きとかそんなんじゃなくて、
 抱ければ、誰でもよかった。

 女なんて、そんなもんだったから・・・でも彩音は違う。

 大切過ぎて・・・大切にしたいのに、抱いたら、壊してしまいそうになる
 やさしくしてやりてぇーのに・・・

 だから、我慢してた。

 俺は毎日でも一日中でも抱いていたい。
 俺の印付けて、俺以外に感じねぇー体にしてぇーよ。

 でも、そんなことしたら、彩音が嫌いになるんじゃねーかって
 逆に不安になるんじゃねーかって・・・」


そんなことないのに・・・私は潤を傍で感じたいのに、


「まあ・・・恭哉にくぎも打たれてたしな・・・」

『おにいちゃん??』

「彩音にむりさせたり、不安にさせんなよって・・・
 まあ・・・今までの俺を間近で見てきたあいつにしたら、
 俺が彩音と遊びで付き合ってすぐに捨てるとでも思ったんだろ・・・
 
 そんなことねぇーのによ。
 捨てられるんじゃねーかって心配なのはこっちだっつうの・・・」


潤がお兄ちゃんとそんなことを話していたなんてびっくりしたけど、

それ以上に、潤もそんなことを考えていたことがさらにびっくりした。
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