【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
彼の部屋からのぞいていたんだけど、左のはしにある車がどうしても気にって・・・のぞきに行った・


そこは、先ほど、彼の車を降りたところ。潤の駐車スペースなんだけど…


ここには、まるでショールームかの様に車が並んでいる。

GT-R(R32)・GT-R(R34)・RX-7(FD3S)・ランサー(エボリューション3)の合計4台・・・


これって全部彼の車???


「彩音ちゃんだよね・・・」

『はい・・・あのぉー・・・』

「ああ。びっくりしたよね、急に声かけて。
 俺はここで整備長してる門田ってんだ。
 潤とはガキの頃からの付き合いだから・・・」


『そうなんですか?はじめまして彩音です。』

「彩音ちゃんって恭哉の妹ってホント?」

『はぁー・・・そうです』

「そっか・・・あっ。もちろん恭哉のことも知ってるよ。
 あいつ、若っけぇー奥さんもらったんだよな・・・
 うらやましい限りだ・・・

 でも、彩音ちゃんも相当若いよね・・・」

『そんなでもないです。でも兄の奥さんは私と同級生ですけど…』

「マジかよ…俺なんて、本当におっさんじゃん・・・
 かっこわりぃー・・・」

この門田さん・・・全然おっさんじゃないです。みた感じ、潤より若く見えるくらい・・・もちろん、カッコいい。

『そんなことないですよ。カッコいい人だなって思っちゃいました。』

「そんなこ言ってると、潤がヤキモチ妬くぞぉー・・・
 今までだって、はやく連れてこいって言ってんのに・・・
 俺に惚れたら困るとかわけわかんねーこと言って連れてこねーんだよ。

 だから、やっと来たって感じだ・・・
 潤はあんなだけど、彩音ちゃんの事すっげー大事にしてんのは俺たちだって分かってるから・・・いろいろあるかもしれねーけど大目にみてやって。
 
 多分・・・精神年齢は彩音ちゃんの方が上だと思うよ…あいつガキだから」
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