【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
それからは、潤のとこに週に一回くらい行くようになった。

行くときに、飲み物とか、食品を買っていき・・・

たまにおひるごはんをみんなに作ったりもした。

みんな、喜んで食べてくれるので、私もうれしくなっちゃうの。


「もう。彩音さんは社長の奥さんみたいっすね。
 おれ、社長のおくさんは彩音さんがいいっすよ…」

そんなこと言われたら、恥ずかしいじゃん。

「彩音ちゃん顔真っ赤だよ。
 お前ら、からかうなよ。あいつが知ったら、しれねーぞ。
 彩音ちゃんのことだけは我慢が気かねぇーからな・・・」


「俺がなんだって・・・
 彩音・・・なんかされたのか?」


『そんなわけないじゃん。みんな私によくしてくれるし・・・』

「そっか、ならいいけど。それにみんなの分の飯なんか作んなくていいんだぞ。適当にその辺で食うだろうし・・・」

「社長、それだけは・・・彩音さんの作るの最高っすよ。」

『二人分作るのもみんなの分作るものそんなに変わらないから・・・
 それとも、潤の分もいらないのかしら??』

「俺には作って。彩音の飯うめーし。
 お前ら、彩音が作ってやったんだから、味わって食えよ!!」

「潤・・・お前は・・・自分で言ってること分かってるか。
 はたから聞いてると、相当痛い奴になってんぞ。」

「そうか・・・いいんだよ。彩音にはそれで・・・」

潤の甘さはここでも健在。

周りに気を許しているって言うのもあるんだと思うけど・・・


私は、潤の中に少しずつ近づいている気がして、
うれしかった・・・


入籍まで、あと少し・・・
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