【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
病院の駐車場に差し掛かると、

一台の車がクラクションを鳴らした。


”私こんなに隅を歩いているんだから、鳴らさなくたっていいじゃん”

私は、今歩いている所よりさらに隅に寄った…


その車は私の横で止まった…

そして、車から男の人が出てきた。

身長は180センチくらい、体系は細マッチョ・こげ茶色の髪が風にそよそよとなびいていているけど、ちょっと怖い感じ。


見覚えがあるような?ないような?

あっ…さっき和人の病室を出たときにすれ違った人だ。


「ねえ…和人のとこに来てたんでしょ?」

と話しかけてきた…

和人と言ってるってことは和人の同級生か先輩か…

『えっえー。まぁー。』

私はどうこたえていいか分からなかった。

「ねぇ…そんなに怖がらないでよ。
 こんなみた目だけど、何もしないから…って、
 そんな風に言われたら、余計警戒するか…」

『いっいえ。すいません。あまり男の人になれていないもので…』

「あんたっておもしれーな。和人の友達のくせに、お嬢さんだな」


お嬢さん…また言われた。

何なんだろう。この言葉は…



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