【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
明日が、退院という日。

もちろん私は、和人の病室に寄ってから帰る予定。


その日に限って…

月例会議が長引いていた。

初めてから2時間近くたっていた。

すでに時刻は夜の8時を過ぎていた・・・


私は、疲れも出ているだろうから、

お茶と暖かいタオルを人数分用意して、会議室の扉をあけた。

顔を見る限り、疲れがたまっているようだ…

私が、お茶と暖かなタオルを渡すと、みんなタオルで顔を覆っていた。

相当、目も疲れているんだろう…

タオルを顔から離した院長が…

「今日の所は結論出ずで終わりにしましょう…
 この状態の頭ではなにもよい案は出てこないでしょう。

 お互い妥協点を見つけることを課題として、来週中にもう一度」

そういうと、会議は終わりを迎えた…

「七瀬くんが入ってきてくれて助かったよ。行き詰っていたからね」

院長はそういいながら、私の肩を軽くたたき会議室を後にした。


私は急いで、会議室の後かたずけを終え、院長室へ戻る。

「今日は遅くまで、ご苦労様。もう帰っても構わないよ…」

院長に言われ、仕事は終了。



現在の時刻は8時30分…

お見舞いの時間は9時まで…あと30分か…
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