【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
私は急いで、病室へ向かった。

病室内は楽しそうな声が聞こえてきた。

”かんぱーい”

んんっ乾杯??病室には合わない掛け声!!

病室のドアを開けると、そこには数人の男の人が座ってビールを飲んでいる。
まさかと思うけど、和人をみるとその手にはやはりビール。

『和人!!お酒はだめぇー』

「やべっ。こんな時間にアヤがきやがった。」

『きやがったじゃないでしょ。明日退院なんだから飲んじゃだめじゃん。
 みんなも飲ませちゃだめでしょ。』

「アヤ…そんなこと言うなよ。俺一週間も禁酒なんだぞ。最後くらいいいだろ。」

『明日にしなよ。こんなことしてると、担当の米田先生に言っちゃうから』

「あっそれ大丈夫。言っても…」

その時、ドアが開いた…カーテンがあるせいか、私は誰が入ってきたかは分からない。

「戻ったぞ。今日のことは内緒だぞ。ほれ…つまみ。って…七瀬さん?」

『米田先生!!どういうことですか?まったく…先生まで』

「だろ…主治医がOK出したんだから気にするな…」

「いやー。そのー…なんで七瀬くんがいるの?もしかして、彼女?」

「『違うから!!』」

病室にいる全員からの言葉に米田先生はダジダジ…



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