【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
話を聞いてみると…意外な接点が…

和人の勤めている修理工場の社長さんが米田先生のお友達。

米田先生もその昔は、大好きな車で夜な夜な山に出かけていたそうだ。

本当に人はみかけによらない…

あんなに真面目に勉強だけって見える先生が…

車にこっていたなんて…


実は今でも、車はそこに点検だとか出しているそうだ。

さすがに、あんなふうな車ではなくおとなしい車に乗り換えたそうだが…


『米田先生が…意外ですね。そんな趣味をお持ちとは…』

「それはこっちだよ。七瀬くんの友人が和人とはね…」

『なんですか?それ…』

「七瀬くんとは縁がなさそうな感じだから…お嬢さんの知らない世界でしょ…」

『先生まで…お嬢さんですか?』

「あれっ…みんなに言われてんの?そりゃそうでしょ。
 医局でも七瀬さんを狙っている医者多いけど、
 院長に怒られそうで、なかなか声をかけられないんだよ。知ってた?」


『そんなこと…私は私で…院長は院長ですから…』

「そうだけど。院長の右腕に声かけるのは結構大変だよ…俺らからしたら」


「何々?アヤってそんなにもてるんですか?」

「まあ…本人気付かないだろうけどね…狙ってんのは一人二人じゃないから」

「まあ…そうだろうね。高校時代も俺らとつるんでいたから、声かけられなかったんだろうし…」

『それは違うよ…私、もてないし…』

「相変わらずの鈍感だな。だから変なのに引っかかるんだよ。」


和人のその言葉に、周りにいた人たちは興味をもったらしい…
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